いつまでたっても少年ジャンパー

いい年していまだに少年ジャンプを愛する男の感想ブログです。

【感想】週刊少年ジャンプ 2019年 16号

こんにちわ!

一気に春めいてきましたね。ブラクロの入学式カラー扉絵が素敵な今週のジャンプの感想、言ってみたいと思います!

 

WEEKLY TOPICS

☆ゆるっとからの覚醒間近!?「鬼滅の刃

☆3700年越しの時を超えた出会い!「Dr.STONE

☆無道vs無道!「火ノ丸相撲

 

 

鬼滅の刃

第150話 気づき

さあ、今週も拙い感想を書かせていただこうと思います。

そもそもWEEKLY TOPICSとは??って感じなんですが、単純に今週のジャンプで僕が熱く語りたい作品をいくつか選ばせていただいて、勝手に感想を述べるだけです。

皆さん、それぞれどの作品にも思うことはたくさんあるかと思うんですが、本当に一個人の想いだと思ってさらっと読み流してください。

 

で、今週の「鬼滅の刃」です。

前回、正確に急所を攻撃をしてくる猗窩座に何かカラクリがあるはず!と考えた炭治郎くん。しかしその戦闘の最中、真剣白刃取りされちゃってあわや刀が折られそう!というところに、背中痛くてお怒りの義勇さんが戻ってきたんでしたね。

元々刀を抜くことが好きでなかった義勇さん。だから手合いもそんなにしてこなかった訳だけども、猗窩座との命を懸けた死闘により、ついに痣が表出してきました。

今までよりも感覚が研ぎ澄まされ、より素早く攻撃を繰り出す義勇さんですが、さすが上弦の鬼、猗窩座さんもそのスピードについて行きます。本当に上弦の鬼っていうのは底が知れないですね。長年、鬼殺隊が中々白星を挙げられなかったのも納得です。

バトル展開って、どうしても勝てない→なんやかんやで覚醒→圧倒的勝利!っていうカタルシスが多いですが、鬼滅は覚醒したからって中々すっきり勝たせてくれないですよね笑。それが面白いんですけど。

 

この義勇さんと猗窩座が均衡を保つ中、しっかり焦りを感じてくれる炭治郎くん。「絶対に思考を放棄するな」見習いたい、彼のこういう真面目なところが大好きです。

目的は上弦の鬼を倒すことじゃない。無惨を倒すこと!その目的をしっかり示しつつ、猗窩座がかつて放った闘気という言葉から、正確さの謎に迫っていく炭治郎くん。そして訪れる回想シーン!

待ってました!

熱いバトル展開の間にほっこり挟まれる日常の回想シーン。このゆるっとしたテンションが気付けば鬼滅の人気を根付かせ、他にないこの作品のカラーとなりました。炭治郎くんの骨折モノローグのくだりは、読者にとってまさに青天の霹靂な展開でしたよね笑

今回は伊之助くんとの会話から、殺気というものが気配となって人に感づかれる要素となることを思い出します。伊之助君の人より皮が厚いから肌感覚が鋭いっていう原理はよく分かりませんが(むしろ薄いほうが敏感そうなイメージ笑)、曰く、殺気を出さなきゃ気付かれずに殺せる。

おー、ここに来てよくある「無の呼吸的な何かで殺気殺して戦うぜ」な展開になるのかなと思いきや、速攻殺気出さずに鬼斬るのなんて無理、という自己結論に。うおお、フラグ折った!?こういうお決まりを壊すの本当に流石ですね。

そしてそもそも闘気とは殺気と同じものなのか。猗窩座のそれは動作予知のようなものなのか。なんなの?え?じゃあどうすんの?というところから、今までの思考から紡がれた「磁石」「羅針盤」「至高の領域」といったキーワードが一つの答えに導かれて行きます。

 

これ、絶対に覚醒フラグやん!!!!!という期待の持たせ方・盛り上げ方で今週はここまで!ぬー!!!!続きが気になる!

ただ殺気などを抑えるのではない、猗窩座の感知能力を狂わせるという方法に行き着きそうで、で、それはどうやるの?って想像つかない感じが堪らないです。

来週、確実に面白いのは分かっていながら堪えきれず今週のTOPICとして書かせていただきました笑

 

 

Dr.STONE

Z=98 龍水

TVアニメの放送も控えてる人気作!今回のカラー扉絵、めちゃくちゃかっこいいですね。質感の塗り方が素敵。そしてアニメのキービジュアルよ。背景の美術がめちゃくちゃきれい。この背景レベルで放送されたら、軽くディズニーだと思うんですけど。

 

ささ、本編は順調に食料・石油・鉄鉱石と必要なパーツを揃えてきましたが、ここにきて計画の要である大型機帆船の造船が暗礁に乗り上げる…!

そりゃ精密な切り出しだったりが中々出来ない中での設計なんだから難しいですよ。申し訳なさそうにしてるカセキじーちゃんが本当に可愛いし可哀想。

普段ならトライ&エラーで何度も挑戦し続ける千空だけども、今回ばかりはホワイマンの存在によって予定変更を余儀なくされる。今はできるだけ早く海の向こうに渡らねばならない。小型ヨットにして少数で海を渡ることを決める。

 

しかしここで諦められない男が一人、欲しい=正義の龍水さん。彼だけは大型機帆船を諦めたくなかった。

さいころから何でも欲しがり、「諦める」ということをしなかった龍水さん。それはただの彼のわがまま、というだけでなく、欲しいものを手に入れるためならどんな努力を惜しまないという一つの信念でもあった。

何も彼が欲しいものは金だけで手に入る物だけではないし、それを手に入れるためなら肉体改造だってする。手に入れるための金でさえ自分の知恵と技術で増やす。龍水さんはまさに努力の人だったんですね。

そんな姿をいつも側で見てきたフランソワさん。彼の実現力を知っているからこそ、欲しいものに囲まれ高笑う龍水を自堕落と乏されようが、「欲しい」と思うことは悪くない、その為に突き進む姿は「正義」だと思うようになる。

 

もうね、尊いとしか言いようがないですよね。

龍水さんの欲しいものに対する執念とも呼ぶべきスタンスと、それをいつも見守り、自分もその龍水の「欲しい」を実現するために尽力するフランソワさんには感服です。

そして石化前、龍水の新たなる「欲しい」は現代の洗練されたものとは違う伝統的な美を持つ機帆船。自身が作る模型を実際の船へと昇華できる存在を追い求めていた。

その存在に、3700年の時を経て出会うわけですよ。そう、石神千空という男に!!

フランソワとの関係もそうでしたが、ここにきて千空も龍水が求めていた存在であったことが判明し、二人の関係もより強固になりましたね。

最初はただの俺様金持ちかと思いきや、回を重ねるごとにその絶対に揺らがない信念を持っていることが判明し、どんどん魅力的な存在になってきた龍水さん。作りかけの船を「カセキの努力の結晶」と言うのも、欲しいものを追い求める大変さを知ってるからこそ自然と出る言葉なんだろうな。泣ける。

 

そしてそして!時を超えた想いに弱い自分は、3700年という途方もない時間を超えて2人が出会えたことが本当に嬉しい!!

最後のスイカちゃんの言葉に100億個イイね!したいです!

 

 

火ノ丸相撲

第233番 無道

前回の煽りでいよいよ大包平と!と思いきや違う力士と戦ってる大包平。あれ?と思いきや、鬼丸とは11日目で、で今回は10日目からスタートだからまだ鬼丸とは戦わないのね。時系列が少々ややこしい。

勝ち星を全然挙げられていない妙斧山に対しても容赦ない攻めで、怪我する・させるの強引な相撲を取る大包平関。その姿勢は場所当初の鬼丸と大いに重なって、鬼丸は今になって冷静に、その時の自分がいかに周りに苦しい思いを押し付けていたか気づく。そして、その鬼気迫る取り方…「無道の相」の怖いもの知らずな力に溺れるのを恐れる。

鬼丸関は支えてくれる周りから多くの愛を感じて、そのこと学んだんですね。本当に鬼丸関が頼もしいくらい落ち着いてくれてて、まだ20歳そこそこだというのに心強いことこの上ないです。

 

一方、修羅のごとく危険な相撲を取り続けて、白星で勝ち進む大包平

内心荒れに荒れまくってるわけですが、同じ大学のレイナちゃん曰く紳士で良い人。まあ良い人ほどキレると怖いというのは定石ですが、それは置いといて。レイナちゃんのその褒めっぷりに嫉妬する鬼丸くんかわいい。それも置いといて。

薙を払ってるところでたまたま出くわす大包平関と鬼丸関。鬼丸関、こういうとこあるよ!闘う相手とばったり出くわしちゃうこと!でも、ここでも大包平は穏やかな様子。思わず「良い人そう」と口を滑らす鬼丸に包平の怒りがくゆる。「憎み恨む可能性も考えておけよ」と言葉を残し立ち去る包平。そこに、すっきりとした沙汰さんが登場。

いやいや、どんだけ幕内力士が一般のお手洗い利用してるんですか。緊張感の少ない方々笑。

で、沙汰さんは沙汰さんでレイナちゃんに抱き着き鬼丸を怒らせ立ち去る。抱き着かれた一瞬で無道の相にまでなる鬼丸くん、彼氏の鑑だね。でもそんな沙汰の行動にも理由があって「それも君だよ」と言葉を残す。

 

そしていよいよ立ち会い!

速攻で決めに行きたい鬼丸!と、それを見透かして柔の受けで対する大包平。「俺をナメるな」と一気に無道の相となる大包平と、ここでまさかの愛にあふれた鬼丸も勝ちたいという思いから無道の相となる。

この漫画のすごいところって、こんな「無道の相」とか異能バトルっぽい要素を取り入れつつちゃんとスポーツ漫画にしてるところなんですよね。

某テニス漫画は本当に中学生という枠を超えて、そしてスポーツという枠を超えてサイヤ人同士の戦いみたいになりましたが、火ノ丸相撲にはその無理矢理さが全然感じられない。

 

それはこの漫画が何度も語ってきた、相撲とは「心・技・体」のスポーツだからなんですよね。

どんなに技術の差、体格の差があっても心の有り様で勝つことができる。主人公の鬼丸も、小兵ながら出来る限りの身体強化・技の研鑽はしてきたという、そこに努力が勿論ありますが、でも最後は誰よりも強い「心」という部分で勝ち上がってきました。

この漫画に出てくる「修羅の相」「無道の相」というのも、別にパワーアップのためのそれではなく、あくまで取り組みに対するスタンスから生まれるものであるから、すんなり受け入れられるんでしょうね。そしてそのスタンスの違いこそ、闘いのバリエーションであり、それぞれの力士のカラーともなる。

時に荒々しく、時に柔らかく、相手と対峙し圧倒し躱し。あの狭い空間での体と体のぶつかり合いをこんなに彩り豊かに描けるのも、「心」の有り様があるからこそだし、それを支えるドラマがあるから。だから火ノ丸相撲は気持ちが良いんです。高校相撲編では毎週のように泣かされたのを思い出しました笑。

 

さあ!今回も心と心のぶつかり合いです!

かつて自身を苦しめた諸刃でもある「無道の相」とどう向き合うのか。楽しみです。

 

 

以下、簡単に感想を。

 

 

ブラッククローバー

ページ198 まやかしの希望

ファンタジー物の学園テイストイラストっていうのは楽しいですね。団によって制服違うのが楽しい。制服姿の子たちは実際に学生くらいの年齢なんでしょうか。ということはクラウスさんも本当は若いの??

本編では饒舌な悪魔さんによって真相が明らかに!でもそんなこと関係ない!いきなり出てきて何なんだ!!って感じでアスタとユノが立ち向かいます。ビジュアルとしての白と黒の対比も素敵ですし、2人も元々人間ではありますが、今は「悪魔」と「エルフ」という対比にもなってるのが面白い。…って、やっぱりアスタの黒い魔導書はやはり悪魔関連なんでしょうか。

 

【ONE PIECE】

第936話 大相撲インフェルノ

久々にナミさんの幸せパンチが炸裂!!!!

サンジは言わずもがなですが真っ正面から見たホーキンスさんはどう反応したんでしょう。その後のステルスブラックへのテンションの上がり具合から、そんなに幸せパンチ効かなかったのかな。ていうか、どれだけ北の海でジェルマ66はフィクションとして人気なんですか?!

 

僕のヒーローアカデミア

No.220 僕のヴィランアカデミア

タイトルが面白い笑。そして士気ダダ下がりな敵連合。こんな姿、見たくなかった!!

今や落ちぶれ敵連合ですが、ドクターという存在がどう絡んでくるのか。ジャンプラのヴィジランテに出てくる薬と話繋がったらテンション上がるな。

 

ぼくたちは勉強ができない

問103. その連接は時に彼女を[x]させるものである。

理珠ちゃんが嫉妬という感情を自覚しているとは!!元々人の心の機微に疎いだけで、自身の嫉妬だったり恋心だったりにはそれなりに把握してるんだっけ?

お決まりのヒロインとくっついちゃったネタを第三者として、ヒロインの嫉妬を掘り下げるのも、絶妙なずらしですね。にしても、関城さんの理珠に対するネジの吹っ飛び方は清々しいですね。

 

【神緒ゆいは髪を結い】

第2話 どっちのゆいが好き?

今回もコマぶち抜きの鍵斗くんのドアップやまさにコレクト5なキャラクター達、しょうもないダジャレに笑わせてもらいました。突っ込みどころ満載なテイストと白ゆいちゃんの可愛さは凄い良いと思うので、ここからどう話を転がしていくのか。

 

約束のネバーランド

第127話 対立

今回、ムジカちゃんの設定が明かされましたね。そして王家や貴族はそもそも例外化してるから直接殺さなあかんと。そしてそして、そもそも好物を我慢なんてできないんだから、確実な命の保証のためには殲滅しかない。グーの音の出ない理論ですね。

 

ゆらぎ荘の幽奈さん

♨151 湯煙高校七不思議レポートその2

トラブルとはまた違って、フェチなシチュエーションに切り込んでいくスタイル、嫌いじゃないです。今回は自信を無くした夢咲先生頑張る回。1年生コンビが仲良さそうなのが良いですね。

 

【最後の西遊記

第3話 サイケイ記

はい。ヒロインがラスボス設定が早々に明かされましたね。そして西遊記とのつながりも。原典に合わせて豚キャラ河童キャラは出てくるのか。

敵サイドも殊勝に蒙を啓くための訓練?をされてるみたいですね。やはり「蒙」や妖怪出現の仕組みがパッとイメージ掴みにくいかな、と。

 

【呪術廻戦】

第51話 供花

東堂さんの0.01秒の脳内劇場、さくらんぼのトーンで彩られてるのに笑いました。

そして領域展開かと思いきや、五条さんが舞空術で登場。素面だとかなりの童顔で生徒と見分け付かないですね。イケメン。

 

ハイキュー!!

第342話 理性

はい、ツッキーかっこいい回、今回もありました。さすがに高く飛ぶ選手対策には慣れてるようですね、本当にかっこいい。さあ先輩も仰る通り、止め合ったここからが勝負!

 

チェンソーマン】

第14話 エロキス

おい、タイトル!!!!でも本当にデンジくんはホイホイ乗せられてて気持ちが良いですね。デンジくんの口から出る言葉はどれもかっこいんだけど、内実を知っていると…苦笑。

 

【思春期ルネサンスダビデ君】

第26絵 ルブール高校体育祭

暴君ネロという畜生!ネロという名前だけで濃いキャラ付けしてきましたね。

モナさんの士気あげもいいですが、ヴィーナスさんのパン食いも中々士気上がる要素あると思うんですが。

 

【アクタージュ】

scene57.  見学者

アキラくん、不用意過ぎないですか??また熱愛とか撮られちゃうよー。

景ちゃんのゾンビリアクションはネタっぽいけど、でも見えないものを客に見せるっていうのは演劇の本質ですからね。それを受けて同級生ちゃんがどう動くか。

 

食戟のソーマ

303 “神の舌”の絶望

朝陽さん、強いんだけど人の道具借りて人の特技使って戦ってるから、なんか強そうに見えないんだよなー。もう少し、異能の経緯をクリアにするとか、どんな道を辿ってきたから、そもそもその異能が使えるようになったとかないと箔が…。

あと、BLUEで敗退することにもう少し緊張感が欲しいところ。別に負けても何ともならないし大丈夫なんでしょって思えちゃうのがな。

 

【ne0;lation】

process13 悪の生きる道

勝つために手段は選ばないけど、その勝負をなかったことにするのは許せない。

んー自動運転っていう自己の能力とは無縁のところで勝負してるわけだから、なんだか説得力が薄いのだけど、そもそも自動運転はグレーな訳だから別にいいのか。

次回からネオ君の過去編。そういえばネオ君のバックボーンって全く不明なんだっけか。

 

【獄丁ヒグマ】

第12話 月夜

さあ、最終回に向けてラストスパート…に入ってしまいましたね。

ヒグマくん、生身の左腕持ってかれるし、ここまでの展開で強敵に対してのパワーアップなノリは特に見当たらないし、どうこの場を切り抜けるのか。ザイジュでまだ使われてないものもあるから、それらを駆使するのかな。

 

【ジモトがジャパン】

第26話 本当にあったジモト話

トキオくんがいつものメンツで修学旅行あるあるを楽しもうとしてるの何だか健気。

そして一番怖いと思ったのは、実際にあるという陀々堂の鬼走りの絵でした笑

それにしてもジャパンの前髪が逆向きなの気づけるって友達の鑑。普通なら長さ変わっても気づけない。

 

 

拙いながら、今週も書かせていただきました!

何かあればコメントお願いいたします!

【感想】週刊少年ジャンプ 2019年 15号

こんにちわ!

早速ジャンプの感想を上げていきたいと思います。

努力、友情、勝利で目指せ!全作品の感想継続!

 

WEEKLY TOPICS

☆「ぬらりひょんの孫」の椎橋寛先生、新連載開始!

☆センス爆発!俺たちの戦いはこれからだ的「チェンソーマン」

☆まさかの時事ネタに!?「ダビデ君」

 

【神緒ゆいは髪を結い】

第1話 幻の黒セーラー

ぬらりひょんの孫」「ILLEGAL RARE」を連載していた椎橋先生の新連載。

前2作は妖怪やモンスターが主軸となったオカルトバトル物でちょっと影を落とした作品だったのが印象的でしたが、今回はなんとヒロインコメディ物!

と、いうことでワクワクしながらページをめくりましたが、いきなり「法力」というワードや流血騒ぎに、先生の変わらぬテイストを感じ苦笑い。これをどうヒロインコメディに仕上げるのかとちょっと不安なところもありましたが、さすが連載経験作家、面白かったです。

 

今回の主人公と言いますか、きっとラブコメの相手役になるだろう男の子は、イケメン御曹司で学校内でも力を持つ鍵斗くん。鍵斗と書いて「キィト」と読みます。話題のきらきらネーム。花男や花晴れのキャラみたいに俺様感がめちゃ強くて、今どきの少女漫画でも見かけないくらいのキャラクターで正直少年誌では受け付けない人が多いかも。

でも読み進めていくうちに「金魚が死んだから獣医になりたい」とこっそり塾に通ってることが判明。将来に夢を持って塾に通うのなんて正直普通なのに、不良がちょっといいことすると普段とのギャップでめちゃくちゃ好感度上がるシステムによって、ここら辺から親しみが湧いてきます。

全体的に台詞に小物感があったり、いきなりヒロインに殴られるといったぞんざいな扱いを受けてるあたり、きっとイケメンだけどネタキャラ的な立ち位置なんでしょうね。そう思うと、全ての言動に「この子ったら可愛いんだから」と優しさを持つことができます。

 

さあ、そんな学校の人気者・鍵斗くんをいきなりぶん殴ったのが今作のヒロイン・ゆいちゃん!

ゆいちゃんは可愛い女の子ながらかなり凶暴で、邪心と恐れられていた黒髪少女!その暴れん坊ぶりを見かねて、その凶暴性を三蔵法師の法力宿る鎖によって封じられ、今はおしとやかな白い天使として生活している美少女。

設定的にはくしゃみで性格が真逆になる「GB」のランチさんや、ロザリオを外すことによって性格が変わる「ロザリオとバンパイア」の萌香さんのように、ワンアクションで人格が入れ替わる多重人格キャラ。凄いのが、髪を結ってる三蔵法師の鎖をほどくと髪色はもとより、着ている服もチェンジするという変身オプション付き。ていうかゆいちゃんは凶暴なだけで、別に普通の人間なんだよね??扱いがまさに妖怪へのそれで、椎橋先生らしさを感じられます。

でもこのゆいちゃんが可愛い。椎橋先生ってこんなかわいいキャラクター描けたんだってくらい可憐で美人。以前使ってた筆みたいなタッチが少ない分、絵柄がよりスマートだし、幼馴染の奈央ちゃんも可愛い。カラーの塗りにはいまだに和風なおどろおどろしさが垣間見えますが笑 でもこの、美少女×おどろおどろしさ×血なまぐささ、というオカルト的なビジュアルに「伝説のスケバン」といったワードが使われちゃうセンスが相まって、一周回って新し可愛いコメディになっている気がします。

今後、恋愛要素が絡むのかもよく分かりませんが、この絶妙にポップすぎないラインでドタバタしてくれると面白そうです。

 

 

チェンソーマン】

第13話 銃の悪魔

すごく人を引き付ける言葉センスと描写力で描いてくれる藤本タツキ先生の「チェンソーマン」。ジャンプらしからぬ第1話で話題をかっさらったものの、タツキ先生の味とも言うべき「何気なさ」がストーリーにまったり感を与えていて、中々進展しない(してないように思える)状態でしたが、今週一気にギアが入りましたね。

 

まずしょっぱなのデンジくんのアホさがたまりません。こんな素直でアホなキャラクター、中々いません。それをただ同じ内容を繰り返すということだけで表現してしまうのが、言葉のやりとりを楽しんでる感じがしてタツキ先生の良いところ。

タツキ先生の台詞は、端的に情報を伝えるスマートさと、ここでその無駄入れちゃうんだっていう遊び心がたまらないですよね。で、その無駄っぽい台詞が今回のデンジくんみたいにキャラクターの表現に繋がってるのがさすが。説明じゃなくて表現ってところが肝。

そしてそれを受けるマキマさんのぶれないキャラクター。先週の話ですが、マキマさんみたいな存在って、青少年の成長には必要だと思うんです。この性へのドキドキ感と背徳感。こうやって世界を知っていくことで少年は大人になっていくんです。そういう意味でマキマさんの存在は少年ジャンプを青少年のバイブルに仕立て上げる重要なファクターなのです!こうして若年読者はまた一歩大人の階段を(ry

 

銃の悪魔の説明からアキ先輩の回想に移行するところのカメラワーク、素晴らしいですね。

そして、ふとした家族の描写からの銃の悪魔の脅威、そしてアキ先輩の過去説明、これをさらりと説明臭くなく描けちゃうのがセンス以外の何物でありません。上陸時間と被害者数を淡々と文字情報で伝えられるって、逆に想像力を掻き立てられてぞくっとしました。

その被害にあったアキ先輩のやりきれない過去。悪魔ってものは敵というよりも災害なんですね。この号が3月11日に発売されるという何とも言えなさ。

 

それを全力のアホさで「大丈V」と言いのけてくれるデンジくんが堪りません。全く勝てそうな感じしないし、アキ先輩との温度差がより大きくて軋轢がまた生まれそうですが、この主人公らしさ。なんだかんだジャンプしてくれてます。

そして、俺たちの戦いはこれからだ的最終ページ。え、最終回!?と一瞬不安になりましたが、まだ続くようで何より。組織もののお話としてはやっとチームとしての話が動き出すので、公安対魔特異4課がどんなキャラクター達で構成されているのか、どんなチームワークで戦っていくのか、楽しみです。

ですがタツキ先生のことですから、いきなり仲間たちがあっさり殺されて驚愕の展開ってのも無くはないかも。

 

 

【思春期ルネサンスダビデ君】

第25絵 自己愛ルネサンス!ナル様

掲載順位は低いものの個人的には大好きなダビデ君。

あっさりと、気になるところなく読めるってのは大切なことだと思うんです。絵柄も見やすいし、お話も変に突っかかるところなく、全キャラクターに好感を持てるって中々アベレージ高いんじゃないかな。

さて、今回はまたモテモテナル先輩がダビデ君に対抗心を燃やす回。第21絵に初登場してから第22絵、そして今回と意外に早い回転で現れるナル先輩。登場するたびに心奪われる女性がどれもダビデ>ナル先輩なので毎回泣きべそかいてますが、今回はモナさんに心奪われ、さあどうなる!?

 

今回はモナさんの顔面こわばりキャラが活かされたいい回でしたね。

なんだかんだ趣味が合うダビデ君の前ではリラックスして可愛いモナさん。一方、ナル先輩の自己愛について行けず、こわばりから抽象画、そして別の人物画へと顔が変わっていく様は、モナさんの取り繕えない不器用さと好みに対して結構厳しいジャッジを下す感じが出てて笑いました。

あと、モナ先輩の趣味一昔前だしなんだかなんだ男の汗臭さ感じさせるところも良いですね。大人しそうに見えて意外なギャップがあるっていうのは、今後のドタバタ展開の時に思いもよらぬ男らしさを発現してくれたりするのかも。

 

登場するバンドや映画が美術ネタにちゃんと準拠してるのは、絵画ネタだけの出オチ感があった初回からの世界観をしっかり転がして、逆に作品に安定感を生み出しています。特に大笑いというネタではありませんが、こういう細かいテイストでくすりとできるのは読みやすさにとって大切。美術ネタだから、読者によってはピンと来ない人もいるかもってことでこの順位なのかな。

 

でもこの作品の持ち味は、可愛い女の子との恋愛展開にもあります。

モナさんのキャラ掘り下げとナル先輩の負け犬ギャグ展開だけかと思いきや、ダビデ君とモナさんの関係に突っ込みを入れるナル先輩はいい仕事してくれました。女の子側が恋愛的にダビデ君を意識してる姿がめちゃくちゃ可愛い。そして実はハーレム主人公なのにそれに気づかないダビデ君。本当にもったいない。

連載開始当時では想像もつかなかった、まさかのラブコメ展開を持ってるこの作品の振れ幅は大切にして欲しいです。

 

今回、まさかのオラフの中の人の逮捕で時事ネタとなってしまった「ナルと雪の女王」。こういうタイミングに被っちゃうというのは持ってるってことだと思うので、これからも連載を頑張っていただきたいです。

 

 

以下、簡単に感想を。

 

ONE PIECE

第935話 QUEEN

次々に設定が紐解かれて、相も変わらずの情報量。

脱出できそうなのにタイミング悪く窮地に陥る、一筋縄でいかない展開がどうなるのか。

 

鬼滅の刃

第149話 嫌悪感

折角送ってもらった手紙がまだ読めてないという惜しさと、打ってもらった刀が折られる!というハラハラ感からの義勇さん登場は熱い展開!

 

約束のネバーランド

第126話 鼎談

もしかしたら人並みの頭脳を持ち続ける鬼がいる!という作戦の根底を揺るがす事実を、すでに訳知りで存じ上げていたノーマンさん。ここからさらに鬼の秘密が明らかになりそう。

今回のタイトル「鼎談」は3人が集まって話し合うことを意味するそうです。離別してから、また顔を合わせて話し合う日が来るとは。時の流れを感じますね。

 

【最後の西遊記

第2話 誰が為に

連載2話目。中々にヘビーな設定に、ちょっと畜生感が否めないパパの存在はありますが、龍之介くんが主人公してるのが好感持てるところ。

妖怪という存在の概念が中々イメージしづらいけど、コハルちゃん含めそもそもの設定の大切な部分なので、これからもその都度丁寧に描写してくれると助かります。

 

Dr.STONE

Z=97 楽しい帝王学

久々のクロムくん活躍回。相変わらず展開がスピーディーで“停滞”しらずなのはすごいですね。

 

僕のヒーローアカデミア

No.219 ゴー!スライディン・ゴー!

ヒーローとして言うことない活躍っぷりのかっちゃんと轟君。オールマイティに頭ポンされてるの見て、「あ、まだ学生だった」と思いだしました笑

敵連合側もどうやら動きがありそうで、ヒーロー・ヴィランの対立にデトネラット社がどう絡むのか。

 

ぼくたちは勉強ができない

問102.黄昏に氷の華は「x」と舞う③

二つの夢で揺れる桐須先生が出した答え。また一つ桐須先生と唯我くんの関係もほぐれてきましたね。にして、なんてエッチいコスチュームを用意したんだ唯我くん。

 

【ハイキュー】

第341話 蔓

試合もまだ序盤だから烏野の速攻も通用してますが、この後、どこまで鴎台が翔陽達を追い込んでいくのか。青根さんが3人というエグさよ。

 

ブラッククローバー

ページ196 黒幕

エルフも騙された「悪魔」という存在の登場に、いよいよ混迷を来してまいりました。この「悪魔」はどうやらアスタの持つ黒い五つ葉の魔導書とも関係するみたいですね。この悪魔さんの真意はいかに。

 

【呪術廻戦】

第50話 予感

ただただ東堂パイセンが賢くて戦い慣れていて強い。ただ、この東堂パイセンと共闘できるっていうレベルにまで、この短時間で成長した虎杖くんもさすがです。

そして七海さんのさりげない凄さアピール。

 

【アクタージュ act-age】

scene56.隣の席の君

クラスの気になる女の子を主人公に、映画を撮りたいというのは文化系少年の夢ですね。

けいちゃんが吉岡君の思いを感覚的に捉えて、自分達だけで映画を完成させようと思えることになったのは、深い思いを持った人たちとの出会いを重ねたからなのかな。

 

火ノ丸相撲

第232番 国宝世代と童子切安綱、継承

無敗なのに、多くの関取が鬼丸に目を向けてることに苛立ちと焦りを覚える大包平。闇落ちまっしぐらですが、文字通り体当たりで相手の心を動かしてきた光落ち鬼丸関が大包平関も浄化してくれることを信じています。

 

食戟のソーマ

302 魔手爪牙

いつの間にか圧倒的戦闘力を備えていた恵ちゃん。ホスピタリティって凄いのね。えりな様との友情も素敵。人の調理器具を使うだけで技術が盗めちゃうチートな朝陽さんですが、ここで格下の力だけでもあんたに勝てるくらい、地力あるからねアピールに入ります。

 

ゆらぎ荘の幽奈さん

♨150 乳張パニック⁉ゆらぎ荘

メロンが好きな自分にとって乳張メロンパイとは中々なキラーフード。でも大きすぎるのも何だかなと改めて考えさせられます。お互い揉み合うことで小さくできるという、カップリングがはかどる展開はさすが。

 

【ジモトがジャパン】

第25話 大乱闘!ジモッシュブラザーズ

T・Kさんが恐ろしいくらいにゲーム下手ですが、自分も対戦ゲームすると体が動いちゃうタイプなので親近感。

まだ修学旅行編は続きそうですね。

 

【獄丁ヒグマ】

第11話 ヒグマとアヤハ

自分の使命と揺れ動く様が、獄卒人の姿との二面性と相まってダークヒーロー感が漂って良いですね。

ちょっと主人公としては地味なヒグマくんのこの苦悩を抱えてる姿は大切な要素ですが、それを隠すためにもっと取り繕った姿をはっちゃけさせても良かったのではないかとも。そこのギャップが上手く作れてたら、キャラクターや物語の推進力がグッと増したのかも。

 

【ne0;lation】

process12 ネオ&ター坊VSブギー

自動運転が路面状況を把握できないというのは確かに盲点かも。

実際の自動運転にも、天候や舗装状況によって悪化した路面の情報ってのは反映されるのかな。

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございます!

初めて感想ブログ書いてみましたが、中々に大変ですね。

これからも続けられるよう頑張ります!

【ご挨拶】

はじめまして、こんにちわ。

 

週刊少年ジャンプを栄養分として育ってきた中年漢、parsi63です。

いい大人なのにいまだに抜けられないジャンプの愛読を、日々の感想に合わせて記録に残したいと思いました、のでブログ開設いたしました。

 

このブログを通して、いい大人なのにジャンプから抜けられない仲間や、これからの未来を担うジャンプ培養の若者と交流できたらと思います。

 

よろしくお願いします!